今回、旅先をウルルに決めたのは、大きくは2つ理由があって、
1つは興味があるアボリジニのアート。もう1つは、赤い砂漠と星空という大自然の中でディナー、という体験をしたかったから。アボリジニアートは、一昨年あたり、日本でも展覧会があったアボリジニの画家、エミリー・ウングワレーのルーツを見たかったのと、好きなガラスアーティストが、やはりオーストラリアの自然の風景をガラスに描いているので、どういうインスピレーションなのか、現地に行きたいと思っていたこと。実はアボリジニアートも体験したいと思っていたのに、なんと希望者は私だけ??!!ということで、あえなく、そのツアー自体キャンセルに!(T-T)。さすがに、この熱さの中でアート、なんて人は少ないんでしょうか...しょうがない、家に帰ったら、絵の具で”勝手にアボリジニ”をするぞっ!
もう一つの砂漠と星空の中のディナーは、"Sounds Of Silence"という体験で、これは、想像以上に感動的な時間でした。ぜひ来た時には、おすすめです。Sounds Of Silence という素敵なタイトルがついていますが、ホテルが集まるエリアから30分ほど車で行った、見渡す限り自然という土地へ。
ダイナミックなサンセットの頃、シャンパンをふくみ(←ここからして惹かれたんだけど、)オレンジと赤のSounds Of Silence を聴きながら、日が落ちる少し前に、今度は赤い砂漠の中に突然用意された、オアシスのような、ダイニングテーブルが並ぶ空間へ。ドアもなければ、屋根もないけれど、すべてに守られている安心感を風が運んできてくれ、散々つきまとうハエたちも、ようやく就寝か?いなくなり、空気は熱くもなく寒くもなく、こんなにエネルギーの気持ちいい場所はなかった!
白いテーブルクロスのかかったエレガントなテーブルの下では、サンダルを脱いで、裸足に赤い砂の感触を味わいながら、フルコースがスタート。といっても、堅苦しいものではなく、サービス&ビュッフェ形式のミックス。気楽です。気楽がまた一番。日が暮れてしまうと、ほぼ闇ディナー。(メニューにはカンガルーやクロコダイルも出ました...)というわけで(?)初日にして、ワインも飲み過ぎた!
なんといっても、星空。個人的には、オーロラを見上げたカナダ・イエローナイフの星空以上よりも強い印象。Milkyway(天の川)はとにかく雄大で、その他の星々も。星の神話を語ってもらいながら星空を見上げ、月が地平線から昇ってくることに驚きながら、しだいに月が光を強めていく様子も美しかった。
原色でミニマムな美しい世界。ミニマムの深さ、エネルギーの美しさを実感する。大事な風景、またひとつ。