Monday, February 29, 2016

ジョルジョ・モランディ展


昨年、展覧会のお知らせを、ふと見て気になっていた「ジョルジョ・モランディ展ー終わりなき変奏」、先週、初日に行ってきました。(東京ステーションギャラリー、東京駅の丸の内北口改札前、ですね)

個人的には、とても好みのタッチや色でテーマで、観に行けて本当によかったです。
実際、初日も結構人が入っていたので、期待していた人も多かったのかな。
もっとも「20世紀最高の静物画家」であり「イタリアの巨匠」と。
私は、今回初めて触れたのですが、日本では17年ぶりの個展開催のようです。

生涯74年、生まれ故郷のボローニャを離れなかったこと、
卓上の瓶、容器、花瓶などを、いくつか組み合わせた静物画ばかりを描き続けたことなど、
そうした話だけを聞くと、内向的で相当ストイックな想像しますが、
絵を見て感じることは、張りつめた緊張感というより、
穏やかな品に包まれた、むしろ 安心感を与えてくれるような 集中力でした。

展示も、じっくり眺めていると、隣同士の作品の相似点、相違点を探してみたり、
あまりに(似た作品が続くからか、目がいく)花瓶などに映る光と影に、宇宙の神秘を思ったり、
東京などの都市のビル群と照らし合わせてみたり。 

今回は、油彩画 53点を中心に、約100点の展示。
ちなみに、作家として、評判も各方面に伝わり成功と言われても、絵の収入には、あまり興味がなかったそうで、
ボローニャ大学の教授としての給料で生活していたという、ジョルジョ・モランディ。
花の静物画もありますが、それらは売らずに、家族のためだったそうです。
(花にはあまり興味なく、描いた花は造花だったと聞き、なんだかちょっと複雑な気持ちもしましたが、苦笑.. 造花は静物画的か!?)

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以下、会場で拾った、モランディが大切にしていた言葉。

「Devoting more time. The important thing is to touch the core, the essence of things.」

「ものを知る知識を捨てた時に、詩的なものになる」

「特別な出来事のない人生をおくれて、私は幸せだった」

   「人間の不幸というものは、みなただ一つのこと、すなわち、部屋の中に静かに休んでいられないことから起こるのだ」 (ブレーズ・パスカルの言葉)

「I think that there is nothing more surrealistic and nothing more abstract than the real.」

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◎「ジョルジョ・モランディ  終わりなき変奏」@東京ステーションギャラリー、4月10日(日)まで開催
  月曜休館


Saturday, February 27, 2016

Hugging the Spring.

最近は、春の近づきを感じつつ、ギターアルバムをずっと聴いています。
大萩康司さんのアルバム「EL ABRAZO」(色々と秀逸なカバー曲たくさん)
特に、アルバムタイトルにもなっている、キケ・シネシの「EL ABRAZO」リピート。
(ちなみに、”ABRAZO”とは、スペイン語で= 親愛なる抱擁、Hug のこと)
AVE MARIA のような清い導入から、ぐっと憂いのある底まで潜るような。
それも、春のような。

で、結局、キケ・シネシのアルバムも、知人にオススメ確認して2枚購入。
春のBGM 準備万端。

さて、今日は、
近所のカフェでの量り売りマーケットに行ってきました。
ビニールや空き瓶を持参し、
グラノーラ、レーズン、椎茸、ベイリーフ、そして、柑橘類を。
好きなもの色々。

パール柑。明朝が楽しみ。

こんな果物を描く静物画もありますが、
明日は番組で、静物画ばかりを描いていたイタリアの巨匠「ジョルジョ・モランディ 終わりなき変奏」展をご紹介します。(東京ステーションギャラリーにて)
とっても素晴らしいです。
また、近日、ブログでもちゃんと書きたいと思っています。



Sunday, February 21, 2016

小島秀夫さん、あらわる!


ゲームクリエイターの小島秀夫さん、
J-WAVE Atelier Nova にお迎えしました。「メタルギア」シリーズをはじめ、世界中の人々を虜にするゲームの世界、いったいどうやって作られているのだろうか….と。

 なんといいますか、やはり世界のトップにいかれる人は、フットワークが軽く、人が好き、そして、熱がある。自分でない目線を、当たり前に受け入れて話をしてくださいますね。(ありがとうございました!)そりゃ、ゲームの展開もバリエーション産めるはずですわ…。とても素敵な方でした。

 映画制作に、もともと興味があったという小島さんのゲームには、吸引力のあるストーリー性や世界観。ぜひ、その俯瞰できる広い視界と、ディープなところに入り込む技で、映画もいつか!楽しみです。

 今日、話の核には しませんでしたが、小島さんの、逆算して生きているような強さ、その大切さを感じました。いつが自分の最後の日 = ゲームオーバーの日か分かりませんが、やりたいことや、追求したいことを考えると、one life じゃ間に合わないかもしれないわけで、、やはり、人生の(漠然としたでも)逆算してみると、シャキッと、前向きな目標もたてられる…いや、たてるべきなのかも、と。

☆ D.I.C.E  Awards 受賞!も おめでとうございました。

Friday, February 19, 2016

あまい、春の三浦

ここのところ、海の気配から春を感じます。
今朝は天気もよく、瑠璃色をしている時間があり、
むむ…あれは、ワカメの色ではなかろうか…と、
三浦大根につづき、春ワカメを楽しみにしています。
(食べることばかりですみません..)

 今日は、平日ですが子供がスクール休みでして、
それを活用して?!スクールの友達たちで集まり、
それこそ、一足早く春が来ている三浦へ。

じゃーん。

菜の花は、やっぱり畑級のスケールが似合いますね〜。
富士山も午前中はしっかり。

こちらは、キッズ御用達?!の「ソレイユの丘」。
すべり台も複数、広いし、あぶなくないし、
ピクニックあり、レストランあり、
自由すぎるkids 11名(!)&mamas とワイワイ。


そのあと、本日のメインイベント、いちご狩り!


ただ、ただ、食べました。
あまいッ、しあわせッ。

案外、子供達にマケズ、大人の方が嬉しそうだったりして。
私も、30分中、今日は結構食べ、
この際、ヘタまで食べて、半分ほどは なかったことにしようかと思うほど..^,^;
農家さん、ありがとうございました!

Thursday, February 18, 2016

三浦大根!!

やたー!きたー!
小暮徹・ひでこさん家に遊びに行き、三浦大根を手に家に。
ずっしりした幸せ◎
というのも、
ひでこさんの料理で、三浦大根の美味しさを味わって以来、
この時期を楽しみにしているのです。

家で、自由すぎるほどに咲き乱れているチューリップと、
三浦大根のツーショット。
春だわ〜
(フレームに入りきらないですッ)


ひでこさんハッピーバースデイで盛り上がりながら、
うちの子も お姉ちゃんに遊んでもらって、
いつもより楽しそう。
ありがと!

昼間からコトコト、三浦大根を煮て、
大根ステーキに、大根の鶏そぼろがけ、作り、夜な夜な味わう。
実に水々しいのであります。


春キャベツも楽しみだなぁ..
と欲張りになる春なのであります。
大根、まだ1/3 ある幸せを噛み締めながら….




Tuesday, February 16, 2016

若木信吾さん写真展「表面」

代官山のヒルサイドテラス内、ヒルサイドフォーラムで、写真家・若木信吾さんの写真展「表面」が始まっています。普段、人物を撮ることの多い若木さんが「モノ」にこだわった写真展をやるとのことで、先日会いに伺いました。

 高知県にある小野哲平さんの作品集のための撮影でアトリエに泊まった時の出来事がきっかけで、
”モノ”のことを、ふと考え始めたと。 ”モノ”とあって、なんとなく、そこに秘められたストーリーや、思い出、人との関係性を想像して足を運びつつも、タイトルは表面…?? 聞いてみれば、さすが視点が少し違いまして、モノの表面は、人の思いが乗っかってきているもの。モノは、人の思いを一方的に与えられ続け、でも特に抵抗することもなく、ただそこに居る・在ることに不思議を感じたのだと。
 
旅先での、古びた壁やステンドグラス、滑り台、作業椅子、アトリエの風景、海外のお墓、西麻布の駐車場、ガレージ、建設中のビル、植物、写真…の写真たち。邸宅なども、本人が撮ったかのような目線、カジュアルさがあり、そのあたりは、人物を撮る時と変わらない、若木さんらしい距離感、目線、あたたかさを感じた。若木さんご自身、まだハマり始めたテーマ、とのこと。その段階での写真展は面白いと思う。

 モノには、消えない安心感もある。意識していないとしても、やはり身の周りに置いているものには、それを感じているような。情報やパソコンの中は、ふと振り返ると消えていたりするけれど、モノは、いつだってそこにいる、なんて話も。実際、経年劣化の美しさを見せてくれるのは、もちろん自然であり、そしてそれを反映した”モノ”だと思う。そういう身の回りにあるモノによって、人としての感覚も育っているのだろう。

ふっと居合わせたような、ずっと寄り添っていたような。




若木信吾さん写真展「表面」@代官山のヒルサイドテラス、ヒルサイドフォーラムにて
2月28日(日)まで。無料です。開場は 11:00  ~20:00 まで