Monday, June 30, 2014

台所道具のバイブル!


 少し前にゴハンをご一緒した時に、そろそろ出来上がりそうなんです、と伺い、
楽しみにしていた日野明子さんの本が先日発売になった。

『台所道具を一生ものにする手入れ術』。

日野さんは、”ひとり問屋”として、
作り手 × 百貨店やショップ をつなぐ役割や、
日本の手仕事、クラフト関連の展示などの企画をされたりと、そうした方面に造形が深く、
作り手からの信頼も厚い方です。

日野さんとは、ものづくりに携わる知人やオーガニック料理を作る友人から繋がった関係なのですが、私が、手仕事やクラフト関連のものを番組で取り上げようと考える際などにも、
相談に乗って頂いたりしています。


本には、毎日使う、まな板、包丁をはじめ、中華鍋、鉄のフライパン、
シルバーウェア、漆、木の器、土鍋などなど...
それぞれの道具の作り手に、
お手入れ方法を取材され、実にわかりやすくまとめてられています。

買い物をした際に、作り手の方がいらっしゃれば、
一言二言は、お手入れ方法を聞いたり、
また、お店によっては、小さな用紙を入れてくださって参考にすることはあっても、
ここまで、ちゃんとは、誰も教えてくれない!し、聞くチャンス、早々ないと思います。


祖母や母から受け継がれなくなったといわれる時代と、
冒頭にもあるのですが、たしかに。
それを読みながらも、もしかしたら、
私たちの、祖母や母も、お手入れ方法は知っていたとしても、
ここまでの理由や素材の話は、知らないのでは?という充実ぶりです。

作り手からのダイレクトなレクチャー、シェアしたら喜ばれそうです。

これで、おびえずに手を伸ばせる憧れの台所道具も出てきそうですし、
何よりも手入れ上手は、人生楽しみ上手、という気がします。

お手入れは、きれいに保つこと、ではなく、
自分の生活の味わいをつくること。

みんなのバイブルにしましょう。

Sunday, June 29, 2014

千住博さん

土曜日のJ-WAVE "Atelier Nova" に、
日本画家の千住博さん、
お越し頂きました。

かねてより、代表作の”WATERFALL"の素晴らしさには
心を清めて頂くことが何度もあり、
春には、軽井沢の千住博美術館へも出かけ、
いよいよお目にかかりたいと思っていましたが、
やはり、かっこいい方でした!

アーティストとしては勿論のこと、
ウィットに富んだ会話、ユーモアセンス、含蓄ある言葉、
説得力、威圧感のない親しみやすさ、
そして振り向けば WATERFALL!
(今さらかとは思いますが...)一流の方にお会いした感じがしました。

そして、春の軽井沢千住博美術館の帰路に手にして面白かったのが、
今年3月に発売になった千住さんの著書「芸術とは何か」。
千住さんが147の質問に答える形、
文章もお会いした印象そのままに、
気持ちよく、深く勉強になりました。

足下の小石も、46億年前に、地球ができた奇跡的な衝突の際に出来たもの。
たしかに、新しい石は、生まれない。
その小石を砕き、生まれる日本画。
番組中も、宇宙画?!と言う話も出ました。

本にはたくさん「なるほど」があるのですが、
日本画のみならず、洋画、現代アート、ネットの話、
才能、国の違い、宇宙を感じる言葉の数々 e.t.c..
興味ある方は、ぜひ!


Tuesday, June 24, 2014

「かみさまとのやくそく」


今日は「かみさまとのやくそく〜胎内記憶を語る子どもたち」というドキュメンタリー映画を観ました。
ナレーションや音楽もないので、シンプルに、知り合いが撮った映像を観ているような、親しみ感じる作品です。

 2,3歳の子供が、お母さんのお腹の中にいる時の話や、それ以前の話をすることがある、といいますよね。

実際に、思い出して語る子供たちの様子は、たしかな記憶を語る人の目をしていて、
自分には、もう思い出せない部分だなぁ、と思いながら、それを聴けるだけでも貴重な気がしました。

六本木ヒルズの森美術館でやっている「ゴー・ビトゥイーンズ展」の作品の一つに、
やはり、胎内記憶を語る子供たちの映像が流れていて、見入ったばかりでしたが、
飽きません。科学では解明されていないが、たしかに存在するもの。
人間は、いったいどこから来て、どこへ行くのか...という永遠のテーマ。

この作品は、こどもたちが語る部分もありますが、
基軸は、胎内記憶研究の第一人者であり、産婦人科医の池川明先生のインタビューや、
胎内記憶を語る子供の親の語り、また、たいわ士(赤ちゃんや子どもの通訳)の南山みどりさんの子育てセラピーの様子などで構成されています。
子育てセラピーは、映画で観ても、涙が流れてしまいました!

子育てをしていると、(うちは2歳半ちょっとですが)日々反省することや、
どうしてあげたらよかったかなぁ、など迷うことも多々あるもので。

こどもが なぜ生まれてきたのか、(つまりは、自分もなぜ生まれてきたのか)
そんなことを考え、自分がしあわせ であることの大切さを思いました。

子育てに頑張っている人、「人って、どこからどこへ?」に興味がある人、
そして、自分のインナーチャイルドの存在を認めてあげたい人、
ご覧になるチャンスありましたら、ぜひ。
7月あたまあたりまで、渋谷などでやっているようです。(サイトに詳細あり)







Tuesday, June 17, 2014

ちょっと宇宙へ行ってきました。

東京都現代美術館(MOT)で開催中 『ミッション[宇宙×芸術] コスモロジーを超えて』展に行ってきました。

研究開発の進むリアルな宇宙と、アーティストの表現としての内的宇宙は、
パラレルワールド=並行世界として急速に拡張/集束しつつあります。」と入り口に。
今回の展示は、その双方が一緒に書かれたクロニクル(年表)から始まり、
会場あちこちに、双方のアプローチ作品が、それこそ星のように点在していました。

感覚的に、即座に吸い込まれたり、ハッと驚くものもあれば、
解説を何度読んでも頭に入ってこないような..(私には...)難しいモノもありました。

これまで、どちらかに偏った展示はあったと思うのですが、両方が一緒になっているのは、
あまりなかったかもしれないなぁ、と思いながら、会場を見て回る。


大平貴之さんのMEGA STAR の部屋は、ごろんと寝転んだら、気持ち良くて、起きられなくなるので注意です。

宇宙飛行士の方々が撮影された写真や映像は、人類に夢や希望を与えてきたんだなぁ、とあらためて思い、仕事を超えるお仕事ぶりに再感動します。ミッション・ポッシブル。

また、インポッシブルだった、実際に燃え尽きた(形は残っているのですが、燃え尽きた表情をする)カメラの展示には、一瞬 固まります...。

『銀河鉄道999』とか、もう一度、ちゃんと読みたいなぁ、と思った。

以前、気になって、Atelier Nova でも取り上げた、現在、宇宙滞在中の衛星芸術プロジェクト「ARTSAT invader」の発表も見られます。

チーム・ラボの3D映像、瀧、圧巻、
(かなり大きいです!)
書家・紫舟さんとのコラボ作品「冷たい生命」も、素晴らしかった。
過去にも 作品を見たことがあるのですが、
今回、ようやく、この感動が何か、少し分かった気がしました。

今まで、”ナチュラルなもの” と ”数で表現されるもの" というのは、(理系/文系じゃないですが..)
何か相反するような、対で一体と 感じてきたのですが、
初めて、頭ではなく感覚として、”自然のもの=数学的なもの ” と思えました。

感覚をはるかに超える美しさは、数学的に表現されたものなのだろうか。

計算されたものに 感動するとは どういうことなんだろう...
 ( ↑ すでに、ごちゃごちゃしてるでしょ..  )でも、
ちょっと時間をかけて 考えてみたいテーマです。

谷川俊太郎さんの詩は、
もともと ”宇宙”を感じさせるものばかりに思えますが、
今回の会場にも、存在感ばっちりでした。


詩のための伝言掲示板を造られたとのこと。
どこかの街に あるのかな。 いいな、あれ。

乗ったエレベーターの鏡にも、
大きく詩が書かれてあり、びっくり。
言葉に、自分の身体を載せてみました。


あぁ、宇宙。あぁ、コスモロジー。

宇宙遊泳ですっかりお腹も空き、
腹が減っては帰還できぬと、
2Fのベトナム料理カフェで、一息。

”隕石が衝突したかのような、衝撃感ある泡が印象的な...コーラフロート”  というデザートメニューもあり,
(展覧会後は「そうか!コーラフロートの泡もか!」とこの表現がすんなり入ってきます、笑)

が、それじゃ足りないので、
バインミー(ベトナム的フランスパンに、ひき肉炒め とアジア的味付けのお野菜サンド)にしました。
大正解。おいしかったですよ。 またの時も、これにしよう。
宇宙もいいけど、ベトナムも行きたいなぁー。

と、ダラダラ感想を書きましたが、8月31日まで です、夏休みで混む前にぜひ!

Saturday, June 14, 2014

満月の日の、満ちる海


朝から、海はざわざわとして、
今日は妙だなぁ、と思えば、
雨がつづいたあとの満月。

慌ただしく過ぎた今日も、
夕方には、きれいな景色が待ってくれていました。

いやぁ、今日はきれいだったのです。

日の入り前の頃、
足元をさらうように、
こっちにこっちに海が水を寄せて、

その上に、空が映り、
またその上を水がすべり。
ずっと見ていたかったです。

今まで見た海で、一番きれいでした。








      (↑ちなみに、大声で ♪Let It Go〜とアナ雪で盛り上がっています...)

地球を感じました。
月と海の関係。

さてさて、
地球といえば、地球の裏側では!!
W杯、始まりましたね!

日本初戦の日曜朝、楽しみー。





Wednesday, June 11, 2014

J-WAVE navigators.

先日、久々のJ-WAVE のナビ会、実現!
楽しい夜を過ごしました〜
今回は、DJ TAROさんが、渋谷にオープンしたお店、
”Scotch Bank" に大集合。
お肉、ワイン、リゾット系も美味しく、
昼間のマスカルポーネチーズのパンケーキは大人気だそうで、
また昼にも舞い戻られば、と思っています。
ぜひ 行ってみてくださいね。
Mibu、ふくちゃん、板井さん、玲奈ちゃん、DJTAROくん、サッシャ、
わたし、史香ちゃん、健ちゃん、祐さん。

     クリスさん、玲奈ちゃん、遠近由美子さん、わたし、史香ちゃん。

プライベート話から、番組のあれやこれや... ギリギリトークから
マジ相談まで...なんなんでしょうか、とても気楽です。

そういう分、いつも、J-WAVE で喋り始めた頃の自分にも、
戻らせてもらえる感じもあって、助かります。

似たところで、考え、迷い、経験しているであろう分、
なんとなく分かり合えることも多いんですかね。

どこに集まろうと、集まったその場所が、
ちょっとしたパワースポットになるような感じ。

来られなかった人もいるので、また次回を楽しみにしつつ、
それまで、それぞれの担当、フィールドで、また頑張りましょうねぇー。

J-WAVE リスナーのみなさんも、
こんな私たちと、よろしくお願いします♪

  深い時間になり、店をあとにする時の一枚。
祐さん....気に抜いてる風で抜いてない!
さすがでござる(笑)。
それにしても、飲んだわー。






明日につながる、
未知な道。

Monday, June 9, 2014

ご無沙汰のうちに、梅雨に入り、結構な雨が降りつづきますね。
ただいま、実家にて母がつくった梅酒をこっそり飲みながら、打っています。

先月に、17年一緒に暮らしたブラウニー(犬)がとうとう逝ってしまいまして、
なんと言いますか、どこか、身も心もぽわんとした日々のままに、
雨が強く降り始めました。

いつもそばで、どんな時も、
静かに寄り添っていてくれた彼に心から感謝しています。
ものすごく臆病なのに、私を守ろうと、時に自分の限度を超えて、行動してくれたと思います。
黙って涙を流す時には、そっと頬を舐めにきてくれるような、細やかで やさしい犬でした。
もっと書きたいけれど、これぐらいに。
長生きしてくれました。ありがとう, Brownie.

昨年、先に旅立った仲良しタフィ(犬)と、また仲良くやっていることと。
ブログを、ずいぶん以前から見てくださっているみなさんには、
時々写真を見て頂いたこともあるかと思って、ちょっと書かせて頂きました。
ためになる話でもなくて、ホント、ごめんなさい!
でも、ありがとうございました。
     

まぁ、そんなことはあったのですが、思い出を大切に、今日も大切に、ですね。

*****
ゆっくり書けないうちに日がすぎるといけないので、
ここ最近のものでは、
* 東京ミッドタウン、デザインハブで開催している「窓学 WINDOWSCAPE 展
  (窓好きとしては、最高♥)
* それから、Bunkamura ザ・ミュージアムで土曜日から始まった「デュフィ展
* 六本木ヒルズ、森美術館での「ゴー・ビトゥイーンズ展

それぞれ、思考にも感情にも くるものあり、ぜひお出かけください。