Friday, March 30, 2012

春とは

 春は「やわらか」だとか「おだやか」といった表現が合う季節だと思っていましたが、よくよく、今日のような強風に吹かれていると、春は、芽吹く力といい、力強い季節であった、と思うのでした。
しかし、今日は風は吹いても、あたたかである、という天気予報を前日に聞き、ちょっと大きめの公園まで足を伸ばしました。鳥の声、木のざわめき、子供たちのはしゃぐ声、木の葉を掃く音、砂の舞う音、すべては、今日の風にのって。昨日とも明日とも違う音。
 

 色鮮やかな花が、公園のあちこちに咲き始めていて、そんなつもりもなかったのに、家に帰ってカメラを見れば、花ばかり撮っていた。








 モノクロのように見える木の枝々は、季節の変わり目の色。
 

そして、家には踊るように開くチューリップ。

Wednesday, March 28, 2012

receipe のせました↓

キャロットケーキのレシピ、下記のコメントのお返事のところに、upしました!

Monday, March 26, 2012

而今禾にて、額賀章夫さん陶展

 世田谷の「而今禾」(Jikonka)へ。而今禾・東京は、世田谷の住宅街の中(深沢、日体大の近く)にあります。建物は、元々写真家のスタジオだったか邸宅で、年季ゆえの味があり素敵です。而今禾さんは、生活、暮らしぶりそのものが気持ちよくなるようなセンスのものを置いています。器、服、食など。そのおかげで、芯の通ったものと通い合えたりします。
 笠間の陶芸家、額賀章夫さんの陶展を観に行きました。久々にお会いできるかな〜と思いつつ出かけましたが、残念!額賀さんは不在でしたが、電話で元気なお声を聞かせて頂きました。不思議なもので、ご本人の器に囲まれていると、会っているような感覚がしました。もっとも、家では、朝から晩まで、本当によく額賀さんの器で食事をさせて頂いているので、自分たちの日常のかけがえのないもの、になっています。あと、額賀さんのブログも、結構よく拝見。くすっと笑ってしまう。
而今禾の西川さん(右)といつもお会いするお店の素敵女子、竹内さん。(いつも、ありがとうございます)
器は、欠けたりすると本当にショックだけれど、そういう味であり、そういうものだからこそ、丁寧に生きることを教わるのだろうと思います。西川さん、お子さんが小さい頃から、そういうものを使わせていた、とおっしゃっていましたが、私も、子供らしいものも可愛くてポップでいいけれど、そういうものと一緒に、ちゃんと、大人が使う器も一緒に使いながら、大事にすることを一緒にちゃんと感じていきたいなぁ、と思ったりしています。(私は時々割ってしまう!あの時ほど、キッチンでがっくり、猿の反省ポーズに近いものをすることはない..)
今回は、御飯茶碗、小皿、ポットなど、いくつか我が家に増えました。額賀さんの器は、和にも洋にもよく合います。
アイアンなどにもしっくりくるので、実に器の大きい器かと(笑)。少しずつ、増やすのが楽しみ。
ちなみに、この個展は27日(火)まで..。
今年も、笠間では、4/29-GW中に陶炎祭(ひまつり)があります。額賀さんや、他の数多くの陶芸家の方々と直接会い、器を手にして帰れる、いい機会です。GWの予定を考え中の方で、器好きの方は、ぜひ行かれると面白いかと。私は、今年も行きたいなぁーと思いつつ、どうかな?

生・音

先週、塩谷哲さんと村治佳織さんのライブへ行ってきました。塩谷さんのピアノと村治さんのクラシックギター、ソロ/デュオと、いずれも、とても気持ちのいい音に、体が喜ぶ喜ぶ。妊娠中も「胎教胎教!」とライブもよく行きましたが、さすがに生まれてからまだ同行はできず。でも、たっぷりいい栄養を帰ってからあげられました。塩谷さんの天才的な自由さと村治さんの深く暖かい律儀さの音の混ざり合いは、とても面白く届きました。
 お二人にもお会いしましたが、お元気そうでなによりでした(^-^)。MCで、村治さん、ここ数年、梅雨の時期からの数ヶ月、スペインで過ごすことにしているそうです。なんともうらやましぃ!(今回、後半は、スペインに関する曲を中心にした演奏でした)塩谷さんは、4月にはBLUE NOTE TOKYO でライブあり。こちらは、SUPER SALT BAND とのライブ。塩谷さんのピアノ、ジャズフレーバーでたっぷり楽しめそうですよ。

Saturday, March 24, 2012

carrot cake.

久々にキャロットケーキを焼いた。とにかく昔から大好きで、キャロットケーキがメニューにあれば、お腹いっぱいでも、使命感のようについ注文してしまう。クリームチーズとシュガーのアイシングも自分で作ると甘さ調整できるし、朝などは、つけずにそのまま食べたり。中に入れるくるみやレーズンも、気分によっては、ふんだんに入れられるし。問題は、自分で作ると、1ピースのサイズがつい大きくなりがちな上、さらに手を伸ばそうとした時にも誰もとめてくれないと自由加減...(^-^;)。とはいえ、好きなのだから、しかたない。簡単だし、またしばらく焼き続けそう。

Friday, March 23, 2012

おめでとうとありがとう。

 祐天寺にある友人夫婦のお店 "margo"(マーゴ)、春分の日に8周年!おめでとうー!祝いパーティとあって、馴染みの面々集まる。私も、ゆいとを寝かせた後に、次の授乳まで、さくっとダッシュで参加。あの日は夜風があまりに気持ちよくて、急いでいたわりに、久しぶりに一人で夜空なんか見上げて夜の散歩。いいもんでした。風に吹かれるって大事ね。
 みなさんも馴染みの店などがあるかと思いますが、やっぱり、続けて、そこに在り続けてくれてありがとう、という思いが強かったです。大好きなお店がなくなったら、淋しいもんねぇ。
 ちなみに、margoは、有機野菜や玄米にこだわるメニューに、ビオワインも美味しいものがたくさんありますよ。いい音楽も流れてる。ひとりでふらっと行くにもよし。

写真右から、店のまきじくん、中央まりこさん、その上は、この日はお祝いパーティでヘルプに来ていたまりこさんの妹の今日子さん、左がわたし。
常連のミュージシャンや家具雑貨屋さん、彫刻家に料理人などなど、久しぶりに会えた人も居て、嬉しい夜でした。集まる同年代の我々。もがきつつ、まだまだ、これから、がんばってこーね!

左官・挟土秀平さん個展

この間の週末、左官職人の挟土秀平さんの個展を観に、銀座の兜屋画廊へ行ってきました。
挟土さんには、お仕事や個展にお邪魔した際などにお会いしているのですが、左官業にとどまらず、様々な言葉を持つ表現者で、いつもお目にかかるとエネルギーを感じます。
 相変わらずロマンティックで、かつ、”ティック”を外すことにも貪欲に、現実の形にしていこうというロマンのあるかっこいい人だと私は思っています。

以前、Bunkamura での個展は、挟土さんが、土や草、また、風、水、光、といった、とにかく自然のもので表現したものに、言葉を添えた個展が本当に素晴らしかったのですが、泥の詩人!挟土さんの言葉を集めた写真集(写真も挟土さん)も出ています。色や光、はたまた、それらをつなぐ時間に対する半端なく繊細で、壊れそうな感覚で紡がれていました。

今回の個展では、惑星のように見えるもの、デザイン的なもの、震災後に表現したものなど、様々な想いで生まれた作品たちがありました。漆で作った花びらなども見物。

見る側の深入りを試すような作品群。

今週末、3/25(日)まで。(upが遅くなってごめんなさい!ご興味ある方、ぜひ)
銀座 兜屋画廊 
挟土秀平さんサイト 

Wednesday, March 14, 2012

Dlife 開局記念

 今日は、表参道ヒルズの中央スペースで、今週土曜夕方6時から開局するBS新チャンネル「Dlife」の開局記念イベントがあり、MCを務めさせて頂きました。ゲストは、モデルのSHIHOさん、女優の芦名星さん、俳優の神田瀧夢さん、そして速水もこみちさん!今日はホワイトデーということもあって、お花やプレゼント話なども交え、ゲストのみなさんもあでやかでした。
 この 「Dlife」、女性のライフスタイルを意識したエンターテインメントチャンネルということで、海外ドラマ、映画、情報バラエティ、ディズニー作品と色々あって、しかも無料! 海外ドラマも中毒性ありますよね。でも、この際、何かにハマってしまいたい気も...でも、睡眠時間を奪われる経験ばかりだからなぁ...でもでも!迷う!
 そういえば、セブンイレブンやイトーヨーカドーなどで、Dlifeのリモコンを無料でプレゼントしているそうです。(そんなプレゼント、あるんですね=)詳しくは、Dlife のサイトに書いてありました。→ Dlife
 テレビチャンネルもどんどん、まだまだ多様化していきますね。この多様化時代、自分の観たいもの、自分の好きなものに出逢うためには、それなりに、情報と嗅覚と決断とわりきる勇気?結構、必要なのだろうな。
久々の表参道ヒルズ、一仕事終えたあとに買い物でもしたかったけれど、それはまた今度!そそくさとベビーのもとに帰るのでありました〜。
p.s:サッカー、五輪出場決定!イェーイ!

Sunday, March 11, 2012

空気が冷たかった今日、日なたに出ると、あたたかくてほっとした。
激しくもなく、穏やかなことに、生きているんだなぁ、と思う。
刻む日になった 3/11。
何を刻めばよいのか。
昨年、被災地にいた方々には、
振り返ることすらまだできない方々も多いと思います。

思い出すことに力を注ぐべき人。
まだまだ忘れることに力を注ぐ人。

笑顔の素晴らしさ、笑顔の痛さ。

今日は、やっぱり、丁寧に生きる、といることを刻みたいと思います。
人にも、自分にも。

不明のままの方々も多い1年。
昨年のこの日の多くの命に
心より、ご冥福をお祈りします。

Wednesday, March 7, 2012

Hara Museum

 

 憧れの一つに、ガラスという素材がある。ガラスの素材感が大好きで、家にも色々とガラスのものがいつの間にか集まってしまった。震災以降、なるべく一箇所にまとめて飾るようになったのだけれど。
 今日は、原美術館で週末まで開催中の、ジャン=ミシェル オトニエルの展覧会へ。ガラスの儚さ、脆さも魅力だけれど、何度でも生まれ変われる逞しさ、柔軟さこそ魅力だなぁ。可愛さ、グロテスクさ、脆さ、すべてをさらけ出してそこに在る、作品たちでした。ムラーノグラスでできたビー玉のような作品。

右:「Dairy Of Happiness」

左:「涙」

たくさん並んだガラスのボトルの中に浮かぶ、色とりどりのガラス。「涙」というタイトル。
涙のホルマリン漬けのような。
様々な涙が水に溶けずに、形を留めているようで、
こういうの心にあるのかな、それとも水に溶けたかな、
などと思う。涙の形もいろいろ。


写真撮影可。(フラッシュNG)

 カフェのさらの奥の方では、キッズのワークショップ、ドローイングのスペースが。ジャン・ミシェル・オトニエルの7枚のドローイングから1枚選んで、そこに、自分の夢や好きなものを描き込んでいくというもの。こういうの、いいなぁ。いろんな夢、想像がキラキラしていて微笑ましかったです。
 原美術館も、素敵な邸宅にお邪魔した感じで、いいですね。しっかし、平日というのに、混んでいた!!3/11まで。

Monday, March 5, 2012

3.11の表現

  雨の月曜日、銀座は空いていた。ニコンサロンで開催中の石川直樹さんの写真展『やがてわたしがいる場所にも草が生い茂る』を観に行く。昨年の震災の時、すでに2日後には現地入りしていた石川くん。その時から何度か訪れての撮影、またそれ以前から、彼がライフワークにしてきている日本各地の儀礼や祭。彼ならではの、ぐっと見入る表現があった。生きるせつなさ、生きる熱さ、写真という静けさの中に。

 東京での開催は明日まで。(3/22〜3/28 大阪 Nikon Salon)
 ニコンサロンでは、連続企画展 Remembrance 3.11を今月やるようです。チャンスあれば、他の方のもぜひ観に行こうと思う。

Sunday, March 4, 2012

雛祭り大集合

男の子なので初節句ではないのですが、たまたま雛祭りの日に双方の両親がウチに集まることになり、ゆいを囲んでみんなでゴハン。子供が生まれてからというもの、今まで、なかなかだった家族時間が増えました。おじいちゃんおばあちゃん、嬉しそう!
3/3というわけで、ゴハンは、思いっきり雛祭り〜ちらし寿司は、私の母が、私の祖母のレシピで作ってきてくれ、お豆や卵巻きは、だんなさんのお母さんが。私は、蛤のお吸い物を作るぐらいで楽しちゃいました。写真のシャンパン..のようなものは、アルコールNGの私のために、友人が先日持ってきてくれたもので、アルコール度0.05%未満!泡もしっかりしていて、甘すぎず、雰囲気を十分楽しめました ♪Duc de Montagne。ベルギーのシードルの老舗がつくるノンアルコールのスパークリングです。
(こういうのです ↓ 空ボトルですみません=)
 
ワイワイ賑やかな中、抱かれたり笑ったりしていたからか、夜は、初めて8時間半通して寝ました!!おかげで、こちらも快眠!最近は、ずいぶん笑うことが多くなり、ゴキゲンなゆい。今、座っているベビービヨルンのベビーシッター(というバウンサー)も、噂通り、助かるグッズ!これに乗って、自分の動きでバウンスしたり、ちょっとゆらゆらさせるだけで、あやせて、抱いてあやす時間が少し減り、腕が救われてます。そうそう、左で拳をかかげ、自分で眺めるのにハマっています。もしかして、私と同じ、左利きか??と、内心、前のめりに嬉しい私です。

Friday, March 2, 2012

3月になり。

昨夜は、J-WAVE のイベント(@恵比寿ガーデンホール)に参加してきました。例年、この時期に TOKOIO HOT 100 AWARD という授賞式を開催しているのですが、今年は、昨年の震災をうけ、チャリティライブイベント。
仙台出身のRAKE や レミオロメンの藤巻亮太さん、Bonnie Pinkなどなど、アーティストのみなさん渾身のライブ。そして、会場内では、募金の呼びかけと共に、昨年、私が担当していた番組"CURiOUS"で行った、震災へのチャリティギャラリーでの出品作品も展示販売。これは、リスナーの方々が、手作りのものを出品頂き、原宿のギャラリーで数日、展示販売させて頂いたものなのですが、ほんとーに想像を超えるクオリティと数を頂戴し、出し切れず、今回この会場で再度、やらせて頂きくことになったのでした。今回も、いらした皆様のご協力、お気持ち、ひしと受け取り、しっかり J-WAVE を通して、被災地へ役立てたいと思っています。ありがとうございました!!

レミオロメンの藤巻さんは「どうしても同じ体験はしていないから、代弁はできないけれど、それは震災でなくても、それぞれが、それぞれの人生しか歩めないわけで、共感できるところをめざして歌えたら」というようなことをコメントしていました。「光をあつめて」いい曲でした。

MONKEY MAJIKは、献身的に被災地(地元)でボランティア活動を続けるアーティスト。
「振り返る暇はないぐらいあっと言う間」とこの一年を表現していました。

もうすぐ一年。時は、たしかに前に進んでいるのでしょう。
押されるように、押し出されるように、前へ動くのではなく、
自分たちで、時を引き連れていけるような、
進む力を、まだまだ、みんなで生んでいかないと。

人生は、それぞれ枝分かれ。でも、根っこは同じところにあるのだろう。
根が腐れば、わたしたち、それぞれの枝もいつか枯れてしまうだろうし、
活き活きした幹、根であるように、痛み、喜び、分かち合おうという気持ちの大切さを思う。