
そうそう、演出家(安田雅弘さんという方)のお話で「古典は、感情表現の宝庫なんです」というような言葉があった。歌舞伎を観に行ったりすると思うことでもあるのですが、喜怒哀楽が如実に表現され、観ていてすっきりするところもあったりする。最近は、怒りの感情が湧いてきても、怒り方がわからないとか、泣くタイミングがわからないとか・・いわゆる、自分の感情表現が、うまくできない人が多い時代。現代日本人は、古典の言葉を失っているから、自分たちが暮らす社会以外の価値観にもとても鈍感で、これははたから見て、非常にいびつな社会であろうと。・・ここだけ書くとちょっと伝わらないかなぁーでも、頷いた言葉だったので、記しますね。時代の幅を、心や体に広く持っている人は、豊かだと思う。これは、年齢ではなく、どういうものに、どれだけ触れているかという年齢。表現年齢?なんて言葉はないか、でも、そういうものが、人を現すような気がするし、そういうもので、どうせならはかられたいかな。この日は台風の影響で、風雨強く、舞台のあとは、久々に涼しい夜だった。
