Friday, September 12, 2008

9-11 @ WTC


 快晴の朝、午前10時すぎ。Ground Zero に向かう。Subway E. line : World Trade Center行き。現地に到着すると、たくさんの人。事件が起こった翌年もここを訪れたけれど、あれから あまり日が経っていないようにも感じられた。おそらく、多くの人の頭の中では、どんどん記憶の片隅に場所を変えている出来事。でも多くの人が ここを、あの日を、忘れていないと少し安心した。穏やかというより、騒々しい通り。警察、TV報道陣、宗教団体、そして、おそらく遺族や友人、観光客などなど・・複雑な人の集まり。ざわついた朝だった。”Investigate the 9-11!” , "TRUTH, NOW!", "So, what is REAL??"... 様々な文字が目に飛び込んでくる。やり場のない怒りは、あれから、どこへも消えたり飛んでいったりはしていない。
 何か始まるらしく(大統領登場のセレモニーだったらしい、夕方だった様子)、人ごみを避けて、通路の角に定位置を見つけて立っていると、女性が一目散に駆け抜けながら私にぶつかり、私はよろけ、手にしていたカメラが宙を飛んだ・・へ・・?・・宙を、EOS Kissが・・ Kiss- Kiss- Kiss Goodby----e--(←スローモーションな感じ)。で、落ちた。...!!...かなり控えめに立っていたよね?!なんで..?? うわっ、大変〜! "Hey, Lady!!" と叫んだものの彼女は 知らんぷりで、唖然としている私の隣にいた報道カメラマンらしき男性が「人として、せめて謝れ!」と叫び 引きとめてくれたので 心強かったけれど、場が場なだけに「あの〜ホント、もう いいですから...」とがっつり気落ち。「アイツ、サイテーだな、」と会話をしてくれていたものの、長年の連れが、しかも、9-11に WTCで傷だらけ。。止まってしまった。ショック。旅前に ”そろそろ引退かなぁ” なんて思ったのが悪かったのか?!ごめん(涙)。...オーロラも、ロンドンも、上海も、アメリカも、金沢も、九州も、京都も、沖縄も・・君を通してみたものは エンドレス。殺伐とした雰囲気のWTCの前で、泣きそうになったけど、ここで起きたことに比べれば、たいしたことはない。まぁ、カメラは修理すればいい話。
 見上げた空は、 ぽかんと広く空いていた。目の前にある空虚を見て、やはり、一度壊れたものは そう簡単には戻らないのだと思う。ここも、生きているうちに、元通りの様子を見ることは、もうないのかもしれない、と思った。カメラはなくても、マインドにはちゃんと映した 今日の記憶。