楽しみにしていた日野明子さんの本が先日発売になった。
『台所道具を一生ものにする手入れ術』。
日野さんは、”ひとり問屋”として、
作り手 × 百貨店やショップ をつなぐ役割や、
日本の手仕事、クラフト関連の展示などの企画をされたりと、そうした方面に造形が深く、
作り手からの信頼も厚い方です。
日野さんとは、ものづくりに携わる知人やオーガニック料理を作る友人から繋がった関係なのですが、私が、手仕事やクラフト関連のものを番組で取り上げようと考える際などにも、
相談に乗って頂いたりしています。
本には、毎日使う、まな板、包丁をはじめ、中華鍋、鉄のフライパン、
シルバーウェア、漆、木の器、土鍋などなど...
それぞれの道具の作り手に、
お手入れ方法を取材され、実にわかりやすくまとめてられています。
買い物をした際に、作り手の方がいらっしゃれば、
一言二言は、お手入れ方法を聞いたり、
また、お店によっては、小さな用紙を入れてくださって参考にすることはあっても、
ここまで、ちゃんとは、誰も教えてくれない!し、聞くチャンス、早々ないと思います。
祖母や母から受け継がれなくなったといわれる時代と、
冒頭にもあるのですが、たしかに。
それを読みながらも、もしかしたら、
私たちの、祖母や母も、お手入れ方法は知っていたとしても、
ここまでの理由や素材の話は、知らないのでは?という充実ぶりです。
作り手からのダイレクトなレクチャー、シェアしたら喜ばれそうです。
何よりも手入れ上手は、人生楽しみ上手、という気がします。
お手入れは、きれいに保つこと、ではなく、
自分の生活の味わいをつくること。
みんなのバイブルにしましょう。
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