今日は、先月放送された特番『J-WAVE Cleansui TOP OF THE WORLD〜石川直樹・エベレスト再登頂記』の番外編で、実際にエベレストで撮影された数々の写真や映像を見ながらの石川直樹さんのトークイベントでした。(お越しのみなさま、ありがとうございましたー!)
10年前に初登頂、今年10年ぶりに再登頂。生と死の狭間をゆくには違いない8848mの頂への道だけれど、彼の言うように「ただ、生きることに精一杯な状況に身を置くことの快感」がすべてを上回るという気持ち・・私は、エベレストにはもちろん行ったことがないから、その言葉をちゃんとは分からないけれど、その気持ちは、なんだかわかる気がするのと、いつか行く機会があるならば、行ってみたいと思っている。今日は、10年前の映像も出たのですが、あの時、大丈夫だと信じていながらも、ちゃんと元気に戻って来るように、と見送る時に強く思ったことを思い出したりした。見送る方も、漠然と命を感じるものですね。
石川くんの判断力は、私の知り得るかぎり、とても美しく素晴らしく、その飄々とした中に光るキレのよさと、一方で、時間を丁寧にかけるように深く見つめる洞察力は、彼が写真家として、この10年、発表する作品で、どんどん世の中を惹き付けつづける理由だと思う。
写真展、じき始まります。『8848』9/9-10/22 @ SCAI BATH GALLERY、谷中です。ぜひとも。