
Friday, November 28, 2008
今日が楽しいから

ランチ&打ち合わせ。というのも、いつもの 延々つづく話に加え、今日は、篠田潤子さんが東京女子大で持っている授業に呼んで頂くことになったので。私は、この日を とても楽しみにしていた。コミュニケーション学科の中の授業で、現在の仕事の話にまつわる自分の考えや実行していることなどをお話しさせて頂いたのですが、一生懸命になり、熱く語ってしまった気がする(笑)。でも、私も、あの頃に抱えていたような、将来に対する漠然とした不安や様々な気がかり。羽ばたけない気持ち。一人でも、何かひっかかったことが、私の人生バナシであったら嬉しいと思う。私は、とても言葉を彼女たちにあげたい、という思いが湧いてきたことが、我ながら新鮮だった。まぁ、そんな機会もなかなかないからかな。感謝。
しかし、授業もライブなのだな。 私の父が 教える職業でもあるのですが、昔、毎回、同じ内容の授業をするのって大変だなぁ、と思っていた気がする。自分にはむいていない、と思っていた気がする。でも、ライブだった。生放送みたいなものだった。前に座るみんなの顔が違ったら、私は違うことを話し出す気がするし、そこで聞いているみんながいるから、話したいことがあるんだと思った。伝わっているといい。
篠田さんとは、数えてみれば 16年のお付き合いになる。彼女がアナウンサーで活躍していた頃、私はそれこそ大学生。とにかく、華やかでやさしくて、私は篠田さんが羽織っていたスカーフの柄まで目に焼きついているから、黙ってうっとり見とれていたのだと思う。当時、知人に紹介され、初対面だった私に、しばらく話した後、『智子ちゃんなら 大丈夫だよ』と言ってくれた言葉が最高にあたたかくて、自信の欠片もない私は、大切に握りしめたことをよく覚えている。いまだ、ちっとも大丈夫だとは思えないけれど(^^;)...でも、今日という日が、楽しい日だから、大事な出逢いが今もここに続いているから、概ねオーライで。
Nice Middle

Wednesday, November 26, 2008
オノ・ヨーコさん

ジョン・レノン氏との昔の映像や、昨年のアイスランドでのIMAGINE PEACE TOWER のセレモニーの様子、また、学生さんたちからの質問に答えていく形式でトークショーが進んだのも、新鮮だった。(学生さんの中には、興奮して涙声で質問をする人もいた) love & peace, love & hate , love yourself.オノ・ヨーコさんのアートの基本軸を中心に、様々な話に。ジョンとの話、彼が亡くなってからの世間のツライ目を浴びた頃の自分の話、自分をいかに生きるか? 幸せとは?愛とは?平和とは?などなど、ものすごいオーラを放ちながらも、それを上回るほどの 親近感で 話すヨーコさん。あのバランスは、ワン&オンリー、見たことがない。
今日のお話を 私が書いて 曲げたくないので、多くは書きませんが、一つだけ言うと、『ジョンの、どんなところがよかったんですか?』という質問に対し、『感情的な人だったけれど、私たちは、お互いが、自分にも相手にも、正直だったことが合っていたし、幸せだった』と言っていた言葉は、そうだろう、と思った。 私も、自分にも人にも、正直でありたいと強く思う。マジメな話だけれど、ヨーコさんが言う『隠し事があったりするのは苦手で、そういうことがあるのあら、真実の関係ではないし、そうでない関係ならば、繕うことや、隠すことに力を注ぐことをムダに思うわよね、」にも、うなづく..。 努力も忍耐も必要だけれど、、そんなことを追求したりしながら、自分がやろうと思うことにまっすぐ向き合って生きていたら、よそ見している暇なんてないのである!
常に「正直に生きてきた」ということが、あの あたたかく輝いているヨーコさんの存在を唯一無二に するのだろう。
きれいだった、ヨーコさん。最後のダンス、最高だった。JOY.
it's very nice to think about LOVE besides anything else.(by Yoko Ono)
恋愛バナシはお好き?
石川直樹氏

Saturday, November 22, 2008
直島の自然体

久しぶりに、直島(香川県)に行ってきた。初めて訪れた時、その独特の時間と空気の流れに魅了され、またすぐに行きたいと思ってから、2年半経ってしまったけれど、相変わらずの直島、本当にゆっくりできた。再訪の楽しみも多いこと確認。自然にとけ込むアートが多いので、天気によって、作品が絶えず違って感じられる! 前回は、くもり空だったので、快晴だった今回は、例えば、地中美術館のジェームズ・タレルの"OPEN SKY "を楽しめた。(簡単に言うと、美術館の中から 空を見上げる作品なんですが)空をきりとることで、見えなくなると思う雲を大事に追いかける。雲の泳ぎは 気紛れに見えながらも、ちゃんと左から右に。 こんなの眺めていたら、一日終わる。それから、あたたかな冬の太陽のおかげで、砂浜にある作品などは、影も存分に楽しめた。 古民家でアートプロジェクトを展開しているエリア『家プロジェクト』のあたりは、数年で、作品増え、カフェも少し増えていた。それでも、穏やかな空気が保たれているのは、本当に、人々が大切なものに忠実であるからなのだろうと思う。むしろ、それだけなのではないか、とシンプルな美しさが そこここにある。
自然と人の境界、解け合い方も美しさ。距離の保ち方。”大切”の仕方。色、時間、風、心、空。温かそうに見える海の青みたいに、柔らかそうに見える石の不思議を思った。そして、直島の風に揺れる木々を見ながら、”自然体” って、こういうことなんでは?と思ったりもした。
自然:体
どんな風にも 静かに揺れて 楽しそうであること。
まわりと、気持ちのいいほどに、解け合っていること。
だから、自然体である、ということは、
その人のするがままではなく、どれほど柔軟に、
自分以外に自分を馴染ませながら生きられるか、ということではないかなぁと。
(なんだか、こうして書くと固いですが!)
そんな、理想の輪郭をやわらかく持たせてくれて、心を正してくれる。私は、直島がやっぱり好き。
友人と訪れた今回は、いろいろと楽しいことも てんこもり。早くもまた行きたい!
Sunday, November 16, 2008
ご馳走さま です

いい仕事を見ると、いい仕事をしようと気合いが入る。
そして、その場に、ふさわしいご馳走を 出せる人になりたいものである。
紅葉の岐阜
知的に ビッグ ボーイズ。
Tuesday, November 11, 2008
キャロル・キング まで

キャロル・キングのライブ@Bunkamura オーチャードホール、観に行けて 本当によかった。始終『キャロル・キングだぁ..』と感動を噛み締めながらいました。名盤『TAPESTRY』は、生まれ年(1971年)のリリースなもので、元々身近に感じている一枚なのですが、とにかく、初めて見る彼女のライブは、声のハリや伸びに艶あり。さらに、フットワークの軽さ、豊かな経験をもってしての、言葉の深み。素晴らしいなぁ。おおきいなぁ。”Far Away ”と言えば、とても"far away " を感じ、”Natural Woman ”の歌も、あれほど、強さより柔軟さが伝わる素敵。 ピアノ弾き、ギター弾き。さらには ”心弾き” だ と思った。 シンプルで真っすぐで、そこに居るだけで素敵なこと。多くはいらない。かっこよかった。 写真は、ライブ後に行ったイタリアンレストラン。影好きとしてはたまらい影絵のようなオブジェあり。キャロル・キングの後に、まだまだ、そこにはほど遠い? 仕事や恋愛、いろんな話に花咲いた夜でした(^.^).
Sunday, November 9, 2008
詩の世界とは

久々に浅草に行ってきました。雷門から仲見世通りも夜の提灯あたたかく。 浅草木馬亭であった <谷川俊太郎と御徒町凧の朗読会>。
昼間は岡本太郎氏の芸術の世界に浸り、夜は谷川俊太郎氏と御徒町さんの詩の世界に浸り。いやぁ〜 刺激的。
さて、御徒町くん、すごいチャレンジをしていた。いろいろ考えちゃうんですよねぇ〜、という、今の彼のままがありながら、交互に横で 読む 谷川さんの詩に聞き入って目を閉じている様子あり。自分に悔しいのか 幸せなのか。「今朝、書きたてで、 そういうのは 恥ずかしい」と言いつつも、最後に読んでくれた一編が、 一番まっすぐに 響いた。それは、今日、谷川さんと、朗読をすることへむけて、谷川さんのことを読んだものだった。「やってる」というライブ感、ありがとう。
谷川さんは、以前お会いした時に、その(見た目はもちろん)精神の若々しさに、一度驚いたはずが、今日は、さらに、詩に歌われる、視点の置き方、発想の豊かさに、愕然とした。本当に、同じ時代に生き、ご本人が作品を読んでいることが、すこぶる幸せだと感じた。(近々、本になったらゆっくり、読みたいのですが)『戦争と平和』と題していた詩は、戦争と平和を夫婦に見立てている作品で、かなり、後半へむけて、すばらしいストーリー。
途中あった雑談の中で、谷川さんが「言葉の力を信じていないんです。だから、書いている」というようなことをおっしゃっていて、
ちょっと意外で、胸に残りました。また「詩の世界は、日常と切り離されるものではない、と思っている」これも響きました。
谷川さんの詩に思ったこと。
逃避のためではなく、現実を生きるためのうた。
酔う世界ではなく、心を軽く清らかにする言葉。
はまる のではなく、かろやかに飛び立つためのもの。
原稿の〆切1ヶ月前には、大枠ができていないとダメだそうです。そこから、しめきり までは、ひたすら『推考』の時。これが、あの、削ぎ落とされた 身軽な言葉たちの誕生秘話のようです。
でも、そんな話をしながらも、会話も軽妙で ユーモラス。感謝。
岡本太郎という人

雨上がり、肌寒い冬の空気の土曜昼、青山の岡本太郎記念館に。今度( 11/ 15・土曜夜20:00〜)J-WAVEで岡本太郎さんの1h番組を担当させて頂くのですが、今日はその収録。写真右は、久々にお会いし、今回も素晴らしいストーリーをお聞かせ頂いた 岡本太郎記念館・館長の平野暁臣さん(太郎氏のパートナーであった岡本敏子さんの甥でいらっしゃいます)
岡本太郎氏は、今なお 強烈に放たれる作品のパワーからも、強いエネルギーをまず想像しますが、元々、太郎氏のアトリエ兼ご自宅でもあった この記念館では、とにかく、やさしく、居心地のいい空気が溢れていて 驚きました。 11/17に、いよいよ、話題になっていた岡本太郎氏の作品『明日の神話』が渋谷駅構内に常設展示されるわけですが、そのお話はもちろん、岡本太郎という人間、シゴトやプライベートの話、大阪万博の話などなど、かなり凝縮、濃密なお話に。 それぞれに、感じるものがあるのでは、と思いますので、よかったら、聴いてくださいね。平野さんのお話は、まるで、太郎さん、敏子さんが、そこにいるようです。
私は、以前から、岡本太郎さんの、自分に潔い フェアな生き方と、それをどこまでも、ただ純粋に愛し、守っていた敏子さんに憧れがあります。
人間としてピュアで 捨て身で 愛あって。
そして、お二人の本などは、時折、自分が弱わっている時などに開くと、その時に合った言葉を投げてくれるように思います。
今日も、記念館で、まだ読めていなかった本を3冊購入。読むのがとても楽しみ。
Saturday, November 8, 2008
おだやかな午後、 高ぶる夜

金曜昼、『リンカラン』での連載 の取材で国立に行ってきました。手作りを学ぶ 連載ページなのですが、12月に出る次の号では、
『セーターを フェルトにして 小物を作る』ということを体験。いろんな方法があるもんだなぁ〜と 初めてのことで ものすごく面白く、ハマってしまった。
とても天気のよい日で、作業&撮影をしていたカフェスペースにはこんな穏やかな木漏れ日。木にとまって鳴く鳥の姿も、すぐそこに見えるような環境。ゆったりして、大好きなものをつくることに集中。これが日常だったらしあわせ〜と思うねぇ。
そんな風に あっという間に日が暮れて、夜は、恵比寿LIQUID ROOM 、
フライングキッズの10年ぶりの東京ライブへ!
ものすごく盛り上がった空気、キラキラした熱気だった。個人的には、シゴトを始めた頃に 番組で一緒になることが度々あった ハマちゃんこと浜崎貴司さん。当時は、夜の生放送だったから、なかなかライブに足を運べなかったんだったなぁ、とか、曲を聞いて、当時のことが まさに”走馬灯のように”蘇ってきて、いろんな意味で 感慨深かった。ゲストも豪華で、高野寛さん、ミッチー☆及川光博さん、YO-KING、MCUさんなど。
これが、音楽がつくる 人と人の見えないつながりだったり、時代だったりするのだろうと思った。
人生、タイミング、とは言うけれど、
『その時』というのは、願えば来るのかもしれない。
はたまた、
願っていたことすら忘れかけた頃に、ふと訪れるものなのかもしれない。
Tuesday, November 4, 2008
Subscribe to:
Posts (Atom)